<ぎっくり腰・寝違えなどの炎症の対処法>

【ぎっくり腰・寝違えは最初の72時間が重要】正しい応急処置と早く治すポイント
「朝起きたら首が動かない…」
「重い物を持った瞬間に腰が動かなくなった…」
ぎっくり腰や寝違えは突然起こるため、不安になってしまう方が多くいらっしゃいます。しかし、急性期の対応を正しく行うことで、回復を早められる可能性があります。
今回は、鍼灸師・柔道整復師の立場から、ぎっくり腰や寝違えになった時のポイントをご紹介します。
① 急性期(約72時間)は炎症を抑えることが最優先
ぎっくり腰や寝違えの多くは、筋肉や靭帯などの組織に急激な負担がかかり、炎症が起こっている状態です。
この時期は痛みを我慢して動かしたり、強く揉んだりすることは避けましょう。
炎症が強い状態で刺激を加えると、症状が悪化したり、治るまでの期間が長くなったりすることがあります。
② アイシングは20分を目安に
熱感やズキズキする痛みがある場合は、20分程度のアイシングがおすすめです。
1日2回ほど行うことで炎症を抑えやすくなります。
急性期は一般的に72時間程度といわれますが、72時間を過ぎても熱感や腫れが残っている場合は、炎症がおさまるまで継続することが大切です。
③ 水分補給とミネラル補給も忘れずに
ぎっくり腰や寝違えは、脱水やミネラル不足が関係することもあります。
特に汗をかきやすい夏場や季節の変わり目は注意が必要です。
こまめな水分補給を行い、カルシウム(チーズなど)やマグネシウム(海苔など)を含む食品を摂ることで、筋肉の痙攣や過度な緊張の改善につながる場合があります。
一方で、アルコールやカフェインを摂り過ぎると脱水を助長する可能性があるため、急性期は控えめにすることをおすすめします。
④ 安静と固定が回復を助ける
無理に動かすよりも、患部への負担を減らすことが重要です。
コルセットやサポーター、テーピングなどを適切に使用することで、痛みが軽減し、日常生活を送りやすくなることがあります。
また、寝る時は枕の高さや硬さを調整し、横向きの場合は膝の間にクッションを挟み、股関節と膝を痛みのない角度まで曲げます。
さらに胸の前で抱き枕や大きめのクッションを抱えた状態で横向きで寝ると身体が安定し、痛みが少ない姿勢を保ちやすくなります。
⑤ 自己流ストレッチは注意
「伸ばせば治る」と思って無理にストレッチをすると、痙攣している筋肉を急激に伸ばすことになり、痛みが悪化することがあります。
急性期は自己判断でストレッチを行わず、ぎっくり腰専門家、もしくは痛みケア専門家の指導を受けることをおすすめします。
⑥ 医療機関・治療院では詳しく症状を伝えましょう
診察や施術を受ける際には、いつから痛いか(痛みの発生時期)の他に、
- どんな姿勢で痛めたか(受傷肢位)
- どの角度で痛むか(疼痛誘発肢位)
- 普段どのような姿勢が多いか
を伝えることで、原因をより正確に評価しやすくなります。
また、痛みの原因は筋肉だけとは限りません。
骨折、頚椎症、頚髄症、椎間板ヘルニアなど、筋肉や関節以外の病気が隠れている場合もあります。
そのため、筋肉だけを決めつけず、全身を評価・チェックし、必要であれば提携の医療機関へ受診を勧めてくれる病院や治療院を選ぶことが大切です。その場合は紹介状書けますか?と聞いてください。
⑦ 炎症が治まった後が再発予防のスタート
ぎっくり腰や寝違えを何度も繰り返す方は、
- 猫背や反り腰などの姿勢
- 同じ姿勢を長時間続ける生活習慣
- 体幹や股関節・大腿部の筋力低下
- 身体の柔軟性の低下
などが関係していることがあります。
炎症がおさまった後は、ストレッチやリハビリ、筋力トレーニングを取り入れ、身体を根本から改善することが再発予防につながります。
さらに、睡眠不足や疲労の蓄積は回復力を低下させ、ぎっくり腰や寝違えの発症リスクを高めるため、十分な睡眠と休養も大切です。
まとめ
ぎっくり腰や寝違えは、最初の72時間の対応がその後の回復を左右する重要な時期です。
痛みを我慢して無理に動いたり、自己流でマッサージやストレッチを行ったりすると、症状が長引くことがあります。
応急処置を適切に行い、必要に応じて専門家による評価と施術を受けることで、早期回復と再発予防を目指しましょう。
『予防を通して社会に貢献する』
琴似なかじま鍼灸整骨院
院長 中島 康貴(鍼灸師・柔道整復師)

当院へのご質問やお身体のお悩みもお気軽にご相談ください!

